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存在証明。

2010.05.09 *Sun
ふらふら、ふわふわ。彷徨うような、



せかいが、紅い。
首や背中の生温さに反して、身体は端からどんどん冷えていく。濡れた鋏が手から滑り落ちて、わたしと同じように地面に落ちた。
散らばるのは、長かった髪の残骸。古びた塀にも、地面にも、落ちた髪にも、ゆっくりと紅が染み込んで。
何よりわたしの服が1番、紅く濡れていた。当然だ。だってこの液体の源は、わたしなんだから。
心臓の動く音に合わせて、首筋の痛みが灼熱する。くらり、見上げた空が、廻って。嗚呼、これで、

「―――、……」

掠れた声。音にならなくて。力が抜けて、視界は暗転、。



「……それでも生きているなんて、笑っちゃう、わね」
「蒼ちゃん?」

柘榴の瞳に微笑んで、なんでもないわと首を振る。
世界は本当に優しくなかった。あいにゆかせてはくれなかった。生きる事でしか罪を購えないと知った。(なんて残酷で、優しい罰なんだろう!)だから、生きている。それで何を失っても、わたしは、生きている。
それでいつか、私を私だと理解できなくなったとしても、生きて行かなきゃ、ならない。
ゆるゆる、落とした瞼をあげて。私とは真逆の、愛おしい色を、見る。

「ねぇ、姉?」
「なぁに?蒼ちゃん」


 

( 確かなものがなくなったら、 )
( わたしはどうやって、私を、確かめればいいの )
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月白・蒼衣

Author:月白・蒼衣
銀誓館学園高等部2年5組
魔弾術士×月のエアライダー

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お手紙で聞いていただけるとー。



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